平成ジェネレーションズFOREVER 感想

ネタバレあり。

 

◇ストーリーについて

ぶっちゃけるとかなり好き。

ジオウ本編で記憶を、そして歴史を失った戦兎たちがどう話に関わってくるのか。更にはビルド本編で記憶を失った仲間たちがどう本編に関わってくるのかという疑問を話の本筋である「仮面ライダーは虚構の存在」という妄想の世界の中で・更には特異点を絡めてきたのは本当に上手だと思った。

これに関してはクロスオーバーの出来がいいと評判の下山さん脚本、電王であの話を書いてた小林靖子の脚本監修。この二人以外じゃここまでのものは出来上がらなかったと思う。

僕個人として話の矛盾は作品にもよるが大して気にならないタチである事を差し引いても、今回の作品は大きな矛盾というものがとりあえず一回の視聴では見受けられなかった為非常に見心地が良かった。

 

野上良太郎佐藤健)について

いやまぁビビるよね。

さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウンから足掛け10年。当時はオリキャスとか客演みたいな文化があまり普及してなかった気がする。

スーパーヒーロー大戦辺りから「今回は誰が来るんだろうな」ってワクワクを覚えるようになったと思う。てかそもそもそこが客演の多い春映画の始まりかな?

その辺りで超人気俳優って呼ばれるような人たちは「出れない」じゃなく「出てくれない」みたいな空気が漂い始めた。例えば…菅田○暉くんとか今回の健とか、オダギリジ○ーとか、戦隊だけど松坂桃○くんとか。(その空気を平ジェネだけでなくバラエティて変身ポーズ、小説の帯にコメントを書いたりとかでぶち破ってくれた福士くんには本当に感謝してる。)

東映のスケジュール管理がずさんとか、売れっ子は事務所が黒歴史化したがってるとか、本人が出たくないって思ってるとか。まぁ広いネットの世界で根も葉もない噂が立ちまくって。自分はどれも話半分以下でしか聞いてないのだけども。

まぁなんやかんや…。出てくれるとはねぇ…!

今回はサプライズで出演。ビビったよ!?

いつもの空気を忘れさせないモモタロス

『俺、参上!!!』

もう何回も客演している"電王"だから、いつ以来の電王かを考える必要はないな〜と思った。少なくともこの時点ではこれまで沢山あった客演の一つでありながら、これからもあるであろう客演の一つであると。

けれども、20作品の中でもかなり好きな仮面ライダー電王。僕もアがらない訳がない。この映画でも電王がピックアップされた事はうれしかった。

モモタロスのキメ台詞から空気が電王一色になる。電王特有の「明るく楽しい戦闘」と「勝手なフォームチェンジ」。ただ今回は後者に違和感を覚えた。フォームチェンジしている事に。そのフォームチェンジの仕方に。

最近の客演だとタロスズが直接デンオウベルトを巻いてるから「憑依」って形でのフォームチェンジはありえなかった。しかしテレビ本編ではとにかくそれを繰り返してるイメージが強く、最初は何も思わなかったけど、キン→リュウの辺りで流石にその考えに至った。

ーーーあれ?"憑依"してね?

変身してるのが人間じゃない限り、あの半透明の姿でタロスズが電王に取り憑いたことは僕の記憶の中には、僕の時間の中には存在しなかった。

そこでまぁ…ロッドフォームがデンライダーキック(フルチャージしてないから正確には違うかも?)をアナザー電王に決めてから変身解除。

アタルに手を差し伸べた青年を映すカメラが少しずつ上を向いて行く。首元で止まらずにそのまま…整った顔立ちが。

僕が人生で一番見た仮面ライダーの。

佐藤健の。

否、野上良太郎の顔がスクリーンに映し出された。

舞台挨拶の会場だったからとかじゃなく、全国どこもだったらしい。会場が"湧いた"。

多分その歓声には色々な感情が込められていたのだと思う。

『出てくれたんだ』とか、『ライダーを嫌いになったわけじゃなかったんだ』とか、『今があの時のいつかだったんだ』とか。

僕はどう思ったか思い出せないけど、とにかく呆気に取られてたことは覚えてる。

少し話を変えて。ただウラタロスの憑依体だったってのに不満がある人も多いけど。

個人的な考えとしては

・良太郎の言葉はいらなかった、必要なかった。

→彼がタロスズに、はたまた視聴者に会いたいって気持ちは言わずもがなだった。

・半分青いから

辺りが理由かなとも思う。

ただここでノーマルな良太郎を演じなかったのは、いつかまた出たいっていう佐藤健と、いつかまた出てほしいっていう東映と、いつかまた記憶を重ねたいイマジン達の想いがあっての事なんでしょう。

だから僕も「いつか、未来で」また良太郎に会えるのを待つ事にした。

その想いを、少なくとも僕の想いを代弁してくれたモモタロスには本当に感謝してる。ありがとう。

※電王ナイトにて佐藤健がU良太郎なら演じれるといったらしいですね。これ書いてるの12/23なんで許してください。

 

◇歴代仮面ライダー×自分語り

僕は3歳?くらいで仮面ライダークウガ1話放送翌日辺り叔父に連れられてクウガのソフビ人形を買ってもらった。

もうその時点で少なくともクウガを好きだったのは確信してるし、今でも買ってもらった事とその人形で遊んでる記憶は靄がかかってるけど覚えている。

そこからずーーーっとだ。

小学校に入るタイミングで仮面ライダーから卒業できなかった僕は555も観た。

剣に番組が移り変わるタイミングで裏番組のポケモンサンデーに移ろうとしたけど無理だった。戻ってきた。この辺で玩具を買ってもらえなくなったけど数少ないお小遣いでラウズカードを集め始めた。(本編仕様の中でキングフォーム仕様のフュージョンジャックだけ手に入らなかった。)

響鬼が始まった辺りで8〜9歳。

仮面ライダー響鬼という一人の人間に初めて憧れの感情を抱いた。(後半は知らん。我過激派。)

電王はそろそろ卒業したら?と親に言われてラスト一年と言い、観た作品だった。けどそれができないくらいに面白い作品であり、更には話の適度な難解さと重さが大人になり始めた僕に深く突き刺さった。結果として更に仮面ライダーの深みにハマった。明らかに自分の"分岐点"。

キバは電王が面白すぎた反動で離れるかと思ったが、そんな事はなくじっくりと時間をかけて味わっていった結果好きになった。

ディケイドは最初は「なんだこれ?」と思ったが、当時既に「公式が正義」理論が自分の中で固まり始めてたのでリイマジに抵抗もなく楽しめた。ガンバライドにどハマりして数年分のお年玉を使い切る。

W。ここも自分にとってターニングポイント。

中学生だし卒業と思いつつも観たら左翔太郎という主人公を大好きになってしまった。彼の言う「身体一つになっても食らいついて倒すその心そのものが仮面ライダーなんだ」って言うセリフが好きすぎる。僕の中の仮面ライダーの定義がこれになった。

オーズ。これも僕の中でのヒーロー像が確立された。ヒーローは都合のいい神様じゃない、自分が助けていいのは自分の腕が届く範囲だけ。

あと言うと純粋に面白かった。

フォーゼは明るすぎるノリが最初は苦手かと思ったけど、ライダー部をまとめ上げる弦太郎のアツさと友情パワーに惹かれていった。

ウィザードはハマったかと言われると微妙かもだけど、話の本筋は好きだし主人公の晴人が本当にかっこよくて。結構理想の主人公像してる。主題歌もめちゃ好き。「全ての涙を宝石に変えてやるぜ」

鎧武。この辺で「仮面ライダーやめられねぇ」って悟る。鎧武以降に関しては身近にライダーを見始める友人を作った(布教した)為、毎週感想を話せて今までよりも幅の広い楽しみ方ができた。

この作品のテーマは個人的には「変身」というほぼほぼ全ての仮面ライダーが当たり前のように使う言葉に焦点を置いている。それを理解してみる二周目は更に楽しめた。

ドライブ。総合的にみて電王に次いで二番目に好きな作品。三条さん脚本だったり、推理パート含む2話構成。魅力的なキャラたち。終盤のアツすぎる怒涛の展開。大好きすぎる。人生で初めて自分でチケットを取って行ったイベントはLVだけどドライブのファイナルステージ。

エグゼイド。別の層のオタクにぶっ刺さりつつも、特オタを満足させたの凄いと思う。このあたりから自分で玩具とかイベントとか手を出すようになった。闇医者本当好き。

ビルドは本当大好き。キャラとかストーリーとか全部。こんなに最近の作品なのにここまで思い入れ深いのも珍しいというかなんというか。

そりゃあいい思い出ばっかじゃないし、全部の作品の全部が好きなんて言えないけど。それでも好きでいられてよかった。

 

◇気持ち

18年間。長いようで短いけど、自分の人生において一番好きである時間が長い仮面ライダーと過ごせたのは幸せとしか言いようがない。18/21。約分すると6/7。ありえん。

ただこの作品が仮面ライダーの記念作品として、だけでなくジオウ×ビルドとしての作品として観てもクオリティが高いのは本当すごい。そこで妥協しなかったんだなって力の入りよう。

そこで、もっと前から見てる人に対してのアピールの仕方がズルかった。

今までのオールライダーものって本当に出るだけで活躍も10秒あるかだったのに、それを嘲笑うかのような。うん。

クウガのバイクアクションとか、センスの塊でしかない。

そこで最後のライダーキック。

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決め技があのライダーキックだったから、この画像を象徴するって思えた。

というか、

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このシーンがズルすぎる。

予告で泣いたのは生まれて初めての事だったし、映画であんなに泣いたのも生まれて初めて。

作品の中に、僕がいたんですよ。沢山。多分みんなも沢山いた。

というのも映ってるとかじゃなくて、僕と同じ人生を歩んだ人たちが。

いやさ、大人がいきなり子供の頃の記憶の中の姿になって、クウガのヘルメット被って(うちにもあったなぁ…アレ)、クウガのTシャツ着てて(多分うちにもあったかもなぁ…)、変身ベルトDXアークルをつけてるんですよ(うちにまだあるなぁ…アレ。)

そういうさ、振り返るきっかけとなったというか。

 

今でこそ、ツイッターっていう場所があって、僕がオススメしたからライダーを観てくれる人がいて、それで語れる人もいるけど。

当時の僕にはそんな人いなかったんだ。

幼稚園でも戦隊ばっかでライダー話せる人いなかったし、小学校でなんて本当に仲良いごく一部にしかライダー見てるなんて恥ずかしくて言えなかった。中学でも同じ。

けど高校で少しずつ受け入れられて、ネットで自分たちと同じような人がいて。

そういう人たち全員とあの映画をみて出会えたって思った。

正にアレだよ。

「この宇宙にダチになれないやつなんていないんだ」って。

 

本当にありがとう。