◇結果
予選8人ブロック5-2 1位抜け
決勝トナメ2落ちベスト16(約120人規模)
◇構築経緯
7世代のボーマンダがめちゃくちゃ強いと気付いた。そのボーマンダをうまくパーティに入れるとなると多くの場合はカバルドンと同居させる事になるが、今のゲッコウガが幅を利かせている環境においてボーマンダとカバルドンを組ませると@1で無限の型を持つゲッコウガをみなければならないので、どうにも強いとは思えなかった。
そこで浮かんできたのが前期のレーティングで多くの結果を残したカビゴン。ゲッコウガが有利な型が少ないポケモンであり、カビゴンもボーマンダも対面性能が非常に高く縦の補完も優秀であると気付いた為、この二体をうまく絡め、より多く選出できるようにパーティを組んで行った。
◇単体解説(採用順)
171(4)-205(252)-100-*-100-152(252) 意地っ張り
171-216-150-*-110-172 メガシンカ後
恩返し / 地震 / 岩雪崩 / 竜の舞
構築の軸にしてエース。岩雪崩を採用する事で竜の舞を積むタイミングを作れるパーティの9割に出していけると考えている。
最近はHBベースの霊獣ランドロスと同時に拘りスカーフ持ちも増えていると感じているが、積む回数を見誤らなければ不利になるとは思わなかった。めざめるパワー氷とビルドアップ持ちは無理。
ノーマル技と地震は言わずもがな。後述の撒菱と合わせて相手を突破する為のメインウェポンと汎用サブウェポン。
岩雪崩は
・サンダーやボルトロス、ヒートロトムでボーマンダをみてくるパーティに面白いように刺さる。
・サンダー、ウルガモスといった接触時に発動する特性を持ったポケモンを触らずに突破できる。
・死に出しで威嚇を入れてくるボーマンダを確率で誤魔化せる。
・ラス一の皮を残したミミッキュや襷持ちっぽいポケモンを確率で突破できる。
と多くの利点を有しており、命中が90%である点を差し引いても非常に優秀な技だと感じた。勿論下二つの様な場面は極力避けるべきだが…。
ダウンロード対策にDに4振るのもアリではあるが、ポリゴン2は後述のカビゴンである程度みる事ができる点と、この並びでも無理やりサイクルを回させられる場面がある為、ステルスロックを考慮してHに4振った。
カビゴン@カクトウZ<厚い脂肪>
235-178(252)-118(252)-*-131(4)-50 意地っ張り
恩返し / 地震 / 気合パンチ / 欠伸
○Z気合パンチ
181-120メガガルーラに224〜264
181-201ナットレイに134〜157
181-151ナットレイに178〜210
191-156進化の輝石ポリゴン2に115〜136
○気合パンチ
181-201ナットレイに102〜120
181-151ナットレイに134〜158
191-156進化の輝石ポリゴン2に86〜102
cloudiaさん(@cloudia_ruin)考案のカビゴンの回復ソースを無くし、崩しに役割を割いた子。
特筆すべき所は言わずもがな気合パンチとカクトウZ。対面構築で重くなりがちなポリゴン2やカビゴンへ「ある程度の削り」を入れてから無理やり突破を図る役割を持たせた。
「ある程度の削り」の手段はこの構築では後述のゲッコウガの撒菱とカビゴンの欠伸で行なっている。撒菱の欠点として浮いているポケモンにはダメージを入れる事ができないが、カビゴンの圏内に入れたい役割対象が浮いていないので撒菱でもしっかりと役割を果たす事ができる。
欠伸は相手の裏を見つつ、先述のようにボーマンダの起点を無理やり作る動きが強かっただけでなく、気合パンチをZ技用の一回きりの存在にさせないように使えるのが偉い。
恩返しは捨て身タックルと選択。今回は恩返しにしたが身代わりを持っているボーマンダに起点にされそうな場面が見受けられたので捨て身タックルの選択も全然アリ。
特性も同じように厚い脂肪。免疫と比べて非常に発動機会が多い事、この構築がリザードンにニトロチャージをされた際に切り返しが難しいという課題を解決してくれる為、これで正解だったと思う。
ゲッコウガ@気合の襷<変幻自在>
147-147(252)-87-124(4)-81-192(252) 無邪気
ダストシュート / 岩石封じ / 冷凍ビーム / 撒菱
先発で出して圧力をかけつつ、撒菱でカビゴン、ボーマンダの補助をする枠。
撒菱ゲッコウガというと激流のイメージが強いが変幻自在で行う事で
○ゲッコウガより速い電気タイプの場合
相手のボルトチェンジ→カバルドン出し→撒菱(地面タイプになる)→カバルドン対面でもう一回行動ができる
○ゲッコウガより遅い電気タイプの場合
撒菱(地面タイプになる)→電気技透かし
という1ターンのアドバンテージを得る事ができる場面が生まれる事もある。カプ・コケコと対面した際は岩石封じを押す事で突っ張りの電気技とボルトチェンジ→カバルドンやバンギラスの展開に対し両対応できる。
ダストシュートは拘ってないゲッコウガを見た時にカプ・レヒレが投げられやすい事から採用。命中80%だから今まで一度も使わずにいて、初めてダストシュートの採用に踏み切ったが、威力120の追加効果30%の毒という点をみれば積極的に採用できる技だと感じた。状況によってはミミッキュの化けの皮を剥がすのにもこの技を押していた。
岩石封じは起点回避+先述の砂の展開に対応できる点で採用。あまりいなかったが、XY問わずリザードンが突っ張ってきたりした時にイージーウィンできた。えらい。
冷凍ビームの枠は最後まで煮詰めきれなかった。「襷まで持っていかれてもカバルドンの前で動ける事」を活かすために冷凍ビームにしたが、悪の波動や蜻蛉返りと選択であると思う。
ギルガルド@弱点保険
167(252)-70-218(228)-74(28)-170-72 呑気
シャドーボール / 聖なる剣 / 影うち / キングシールド
よくいるHB弱保。メタグロスに好き放題されそうな並びの時にボーマンダを通す為に出す崩しの受け鋼枠。構築全体を通してオニゴーリに明確な打点が存在しないので、攻めてもの抗いとして聖なる剣を採用しやすい弱点保険型にした。
カプ・コケコ@デンキZ
151(44)-147(92)-106(4)-*-117(172)-192(196) 陽気
ワイルドボルト / 蜻蛉返り / 毒々 / 羽休め
○非威嚇状態のEF下Zワイルドボルトが157-145メガクチートに150〜177で乱数下4つ切って倒せる。
ラストチャレンジ使用構築(決勝トーナメント2落ち) - バンギの飼い猫レパルダス
(リンク無断の為、問題があれば削除します。)
以前も使わせてもらったのと同じ個体。
ゲッコウガを出せない、出しても明確な役割が持てなさそうと判断した際に先発で出すことが多い。
この子でクチート軸全部を見ようとすると霊獣ボルトロス入りに毎回択になってしまうのが課題だと感じた。
カプ・レヒレ@拘りスカーフ
145-*-135-161(252)-151(4)-137(252) 控えめ
ハイドロポンプ / ムーンフォース / 冷凍ビーム / トリック
相手のミミロップ絡みのサイクルが重い・カバルドンが怠い・受け回しに刺していく一手が欲しいと考えた結果、採用されたポケモン。ミストフィールドと合わせて全体的に重いギルガルドの毒々型をカビゴンで封じることもできる。
ちなみに、ミミロップ絡みをと言ったものの控えめでは拘りスカーフを持っても抜くことができない。これは僕の知識不足が起こしたミスで、実際オフで当たった時にはミミロップに上から恩返しを打たれてしまった。(けど懐いてなくてなんか耐えて勝った。)だから使うなら臆病一択。
◇重いポケモン
・ミミロップ…初手にボーマンダを投げて威嚇を入れつつ、ギルガルドを後投げしてそこから試合が始まる感じ。
・クチート+霊獣ボルトロス…カプ・コケコで択を通す必要が出てくる。割とマジでキツイ。
・テッカグヤ…カプ・コケコで誤魔化しが効かない場合は割と真面目にボーマンダで怯ませにいってた。
◇感想
並び自体は2月の頭からバトリボとかRTAとか大文字とかレートとかでずっと使っており、型は大きく変わっているが使い続けて最後にそこそこの結果を残せたのは素直に嬉しい。
多くの相手にゲッコウガ、ボーマンダ、カビゴンという選出をできるのが理想的というか、それを目指して組んだのできちんとそのように出せてそこそこ納得の出来。
落とした試合は択が1つと切っていた部分2試合だったので割り切って次に繋げたい。
☆Special ThanXX
近い構築を使ってるということで相談に乗ってくれたcloudiaさん
対戦してくださった方々
カンポケスタッフの方々
併せて宣伝です。
4/6に砂町文化センターで開催される第8回あめおふ!にスタッフとして参加させていただくことになりました。
選出シートを用いた6350のシングルレーティング準拠のルールです。
参加申請は既に始まっているので、是非参加の検討されてみては如何でしょうか?